フルート奏者、サラ・ウアクラがはじめた母国フランスの記憶を再確認する旅。焼きたてのマドレーヌの香り、ベルベットの肌触り、コンサート開演前のひそやかな会話の声・・・。人々はそういった何気ない感覚によって強い記憶やノスタルジックな情景を呼び起こし、不思議な方法で過去に戻ることができます。 パリに生まれ現在はオランダで活動するフルート奏者のサラ・ウアクラは、マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」を通して、母国フランスと再びつながる方法を見出しました。この小説のテーマである、思い出そうとする意図がないにもかかわらずふと想起される「不随意記憶」と、「ベル・エポック」時代のパリのサロンの描写に触発され、彼女はこれまでのキャリアで演奏してきた音楽を振り返り、自身の記憶を再確認する旅をはじめ、これをデビュー・アルバムとして制作することにしました。 『しぼめる花の主題による序奏と変奏曲』ではフルートとピアノにテノールを加えた新しいアレンジで、『シランクス』ではフルートの演奏とガブリエル・ムーレの詩の朗読の両方をウアクラが録音。プロコフィエフの『ヴァイオリン・ソナタ』でもフルートを加えた興味深い三重奏版を聴くことができます。(輸入元情報)【収録情報】● シューベルト:『しぼめる花』の主題による序奏と変奏曲(新ヴァージョン)● ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第1番(フルート版)● ドビュッシー:シランクス● プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調(フルート、ヴァイオリン、ピアノによる三重奏版) サラ・ウアクラ(フルート) マールテン・デン・ヘングスト(ピアノ) フロール・ル・クルト(ヴァイオリン) イヴァナ・アルコヴィチ(ピアノ) マイケル・ベネット(テノール) 録音方式:ステレオ(デジタル)Powered by HMV