#理数系本
シュレーディンガーの小猫たち―実在の探究
グリビン,ジョン Gribbin,John、桜山義夫
本書ではシュレーディンガーの猫の小猫二匹を宇宙空間の反対方向にそれぞれ打ち上げるという設定を考えることで量子論に光速と逆向きの時間の概念をとりいれて相対論と結合させ量子力学がはらむあらゆるパラドックスを解決する新解釈を導く。また光の本性の解釈についてその歴史的変遷がのべられている。さらに重ね合わせの状態がすでに応用レベルとなっている例として星間移動型テレポーテーション・マシーンや量子暗号を紹介する
プロローグ 何が問題か
第1章 古典理論における光
第2章 近代
第3章 不思議な真理
第4章 非常手段
第5章 考えることについて考える
エピローグ 解明―現在の神話
量子と実在 不確定性原理からベルの定理へ
ハーバート,ニック Herbert,Nick、はやし はじめ
ホーキングの宇宙論とともに現代物理学に大きな衝撃を与えたベルの定理。現在の到達点から20世紀量子論を通観する
実在を求めて
物理学者、自信を失う
量子論の誕生
量子事実に直面する
波打つ基底のサウンド・オブ・ミュージック
量子論は不敗のチャンピオン
記述できないものの記述―解釈問題
そして、そのとき、奇跡が起こる―測定問題
四通りの量子実在
もう四通りの量子実在
アインシュタイン=ポドルスキー=ローゼンのパラドックス
ベルの相互連関定理
量子実在はどこへ?
量子は実在するか ガリレイ式対話
J.M.ヤウホ、小出昭一郎、安孫子誠也
この世に量子というものがあるのだろうか?それとも単に記述の一形式なのか?量子力学の基礎理論の批判的研究者として著名な筆者がかのガリレイ対話に範をとりだれでも興味深く読めるようにいろいろな学者の所説を会話の形にまとめ、問題の核心をみごとに描き出す
ヨセフ・M・ヤウホ
スイスの理論物理学者、チューリヒ連邦工科大学を出たのち渡米しミ
ネスタ大学で博士号をとる。プリンストン大学やアイオワ大学等で教鞭
をとったのち帰国しジュネーブ大学の物理学教室の主任を務めていた。
1974年死去。主著には量子力学の基礎の関する研究をまとめた
Foundations of Quantum Mechanics のほか《格子と電子の
理論》(ローリヒとの共著)がある91796