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揺れ動く貴族社会 全集 日本の歴史 第4巻

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にゃあく
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揺れ動く貴族社会 全集 日本の歴史 第4巻 川尻 秋生 定価: ¥ 2400+税 本巻では、主として大同年間から治暦年間(806~1069)までを扱う。天皇でいえば平城天皇から後冷泉天皇まで、時代ならば平安前期から摂関期まで(院政期の前まで)ということになる。 〈はじめに より〉 実は『万葉集』は、勅撰和歌集ではありません。初の勅撰和歌集は905年紀貫之らの撰者4人によって編纂された『古今和歌集』がはじまりです。(平安年間を通じて編まれた『新古今和歌集』までの八大和歌集が有名です) 勅命が下ったのは、漢文学の大家、菅原道真が太宰府に左遷され死去した2年後のことです。『古今和歌集』には、道真の歌が三首収録されています。これは道真の霊を慰めるためという説もあります。 10年の歳月をかけて完成した『古今和歌集』は、全20巻、千首以上で、内容は、『万葉集』からもれた古歌、「四季の歌」「恋の歌」「別れの歌」その他で構成され、その作風は万葉集にくらべ理知的・内省的・技工に富むといわれています。 平安時代前期は漢詩文隆盛で男性官僚中心の文化でした。しかし、興りつつあったひらがなが徐々に普及し始めた時代でもありました。 そうした中で、はじめて「やまとうた」を選ぶ貫之たちの喜びは大きかったと思われます。 やがて、ひらがながもたらした大きな自由は、表現力を一層高めました。 漢詩文中心の男性貴族にも、和歌が必須のものとして普及し始めたきっかけは、意中の女性を口説き落とすためには、歌で自分の気持ちを表現でないと、相手にしてもらえない。とりわけ宮廷のプレイボーイは、さらに洗練を加え、香りを焚きしめた紙に想いをしたため季節の花を一枝添えて贈ったのです。 こうして、ひらがなが漢詩文に少しずつとって変わっていきます。風流を解する詩心をもった歌詠みたちの間には ”色好み“と呼ばれる文化が開花していきます。 『伊勢物語』の主人公(といわれる)在原業平や『源氏物語』の主人公光源氏は、当時の王朝文化の実相をよく伝えています。  君や来し我や行きけむ思ほえず  夢かうつつか寝てか覚めてか この歌は在原業平が前夜のアバンチュールの翌朝に詠んだ歌です。 紫式部や清少納言、和泉式部たち宮廷女官の女流作家登場の下地が整えられました。今や『源氏物語』は世界文学の長編恋愛小説の最高峰と称えられています。 美品
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