ポゴレリチ／ショパン:スケルツォ(全4曲)

ショパン ①スケルツォ 第1番 ロ短調 作品20 ②スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品3 ③スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 作品39 ④スケルツォ 第4番 ホ長調 作品54 イーヴォ・ボゴレリチ(ピアノ) 録音:1995年 1980年のショパン・コンクールでポゴレリチが3次予選で落とされたとき、アルゲリッチが怒って審査員を辞任したのは有名な話です。凡庸で保守的な審査員にはわからないボゴレリチの天才をアルゲリッチはしっかり見抜いていたのです。これはショパン・コンクールから15年後、ボゴレリチ37歳の録音です。既存の解釈にとらわれず、強烈な個性を追求し続けるボゴレリチの快演です。テンポは遅めながらドラマチックに、そして叙情性も豊かな演奏です。 技巧、迫力ともに鮮烈、ポゴレリチのこの切れ味抜群のスケルツォは、解釈が「個性的」だと思わせないくらい聴く者を納得させてしまう名演です。ショパンのスケルツォの真価がこれほど引き出した演奏は他にない。 第1番の第一音からして度肝を抜くに足る「驚嘆」の名演。綿密に計算され尽くしたであろう緊張感漲るテンポの設定と音の強弱、強靫な打鍵と鮮烈にして精妙な音響、もはや尋常とはいいがたいダイナミクスの幅、完全に打ちのめされる。この演奏は徹頭徹尾、彼独自のものでありながら、奇矯というのとはほど遠い説得力を持ち得ている。その質の高さは他を圧倒するばかり。これまで作品の魅力という観点からスケルツォよりもバラードに肩入れしていたこともあって、どちらかといえばバラードを聴く機会のほうが多かった。しかし、この演奏はスケルツォに対する価値観を一変させた。こんなにもスケルツォが胸を高鳴らせる曲だったとは！ショパンに、そしてポゴレリチに脱帽。録音も抜群。 国内盤、帯付き、盤面傷無し　 プラケース少しすれあり ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き