初秋セール！西谷祥子「レモンとサクランボ」白泉社文庫

集英社「マーガレット」「セブンティーン」 などを執筆の舞台として大活躍した 西谷祥子の「レモンとサクランボ」 2004年に復刻された白泉社文庫(初版) 同時収録作品は「リンゴの並木道」 保存状態は比較的良好ですが カバーの背表紙が日焼けして退色し 「レモンとサクランボ」という字が 部分的にかろうじて読める状態です(写真19・20) 昭和38年を皮切りに 少女マンガが週刊誌時代を迎えるなか 西谷祥子は青春ラブコメや学園ものなど 等身大の少女を描き出して 圧倒的な人気を集めました 西谷祥子は中学３年生の時に マンガの神様・手塚治虫に４コマ漫画を送り 作品を見てあげると返事を得ます 一方、トキワ荘のメンバーによる短篇貸本誌 「えくぼ」の内容に抗議の手紙を送ったことから 石ノ森章太郎が中心となって活動していた 「東日本漫画研究会」の女子部に誘われ 初代リーダーとして肉筆回覧誌「墨汁二滴」の 編集や会員との連絡などを取り仕切り 高校在学中の昭和36年に 「墨汁二滴」掲載の「ふたごの天使」が 講談社「少女フレンド」の前身である 「少女クラブ」夏の増刊号に掲載され デビューし、そのまま連載となります 昭和40年に活動の場を 集英社「週刊マーガレット」に移し わたなべまさことともに看板作家だった 水野英子の人気連載「白いトロイカ」の アシスタントをしながら 「リンゴの並木道」を執筆し、好評を博します これに続き、代表作の１つとなった 「マリイ・ルウ」を発表し 人気を決定的なものにします 以降「レモンとサクランボ」「われら劣等生」 「学生たちの道」「ジェシカの世界」 「ギャングとお嬢さん」「白ばら物語」 「あわ雪さん」「こんにちはスザンヌ」など 常に「マーガレット」の若き看板作家として 長きにわたり数々の意欲作の連載を重ねる一方 昭和43年に創刊された「セブンティーン」を 新たな執筆の舞台として 「花びら日記」「菜々子の青春」 「お元気ですか」「不良先生」などを発表します 昭和50年代からは「ぶ～け」や 小学舘「少女コミック」 白泉社「LaLa」「花とゆめ」にも活躍の場を拡げ 「高円寺あたり」「すみれ咲け咲け」 「とうきび畑で」「ローマ・雨の日に」 などを執筆、昭和60年頃まで活躍しました 昭和少女マンガファンのかた 西谷祥子ファンのかた いかがでしょうか