【アストロラーベ】
アストロラーベ(Astrolabe )は、古代の天文学者や占星術者が用いた天体観測用の器械です。用途は多岐にわたり、太陽、月、惑星、恒星の位置測定および予測、ある経度と現地時刻の変換、測量、三角測量に使われました。イスラムとヨーロッパの天文学では天宮図を作成するのに用いられました。
アストロラーベはメーター(mater )と呼ばれる透かし部分のあるの円盤と、その中にはめ込まれた クライメータ(climates )と呼ばれる平らな板から構成されています。ティンパンは特定の緯度ごとに作られ、天球の一部分を表すための方位角と高さの投影法による線が等間隔で刻まれています。
メーターのふちには、時間または弧の角度、もしくはその両方が刻まれています。メーターとティンパンの上にリート(rete )と呼ばれる、黄道の投影線と星の位置を示すいくつかの指針を持った枠が付いている。またリートの上で回転する、赤緯の目盛りが付いた細いルーラ(rule )が付いています。
アストロラーベは16世紀にピークに達しました。今回出品致します作品はスペインの天文学者であり数学者でもあったフアン·デ·ロハス(Juan de Rojas)が製作したアストロラーベを忠実に復刻したものです。アストロラーベは科学的な測定器械にも係わらず、独特な機能美を持っているので、いつごろか骨董品としても珍重されだし、彫刻装飾があしらわれるようになりました。
とてもクォリティの高い作品です。日本では入手困難なお品ですので、この機会をお見逃しなく。
注意:発送までに30日かかります。
サイズ:円の直径4.5cm
全長11.5cm
材質・ブラス(真鍮)