古布　ジャワ更紗②

ジャワ更紗　オールドバテックです。 最初の写真が全体像で、2枚目が裏側もあわせて写真に撮っています。 25年ほど前にインドネシアに住み古布に興味を持ち随分と収集しました。 今後も、その頃に集めた古布を出品していきます。 本品はジャワ島にて収集したもので、戦前戦後のものかと推測しています。 本品はチャップと手書きの併用で、コンビナシ―と呼ばれているものです。 チャップとは銅板で作ったスタンプで、数枚組み合わせて蝋を置きます。 この場合でしたら、茶・紺で２枚～表裏ですから４枚のチャップが必要となります。 表裏からチャップで蝋を置きますので、反対側から押される模様は図柄がテレコになってなければならないし、又きっちり合わせて押さねばならないので、高度の技術が必要～難度の高い仕事です。 ＊片側だけ蝋を置いたジャワ更紗もありますが、裏側の画が鮮明でない為 　すぐにわかります。もっとも、これはこれで味のあるものですが！ 昔のジャワ更紗は、産地＆使用地によって特徴があります。 この布の色合わせは伝統的なソガ染で曲型的な王宮模様でもあります。 インドネシアは多民族国家ですので、部族により、習慣的な模様がありますが、これはジョッグジャかソロだと思います。 一寸変わった寸法ですが、これは頭に載せる頭巾なんです。 これを折り紙で作った兜の様に折って頭に載せます。勿論正装用ですから それほど多く出回るものではないです。 生地はプリミシマと言われる最高級品を使っています。 状態は多少の小穴があります。 最後の写真は小穴の中でも大きなものです。 ジャワ更紗は薄いので、長年使用すれば、どうしても傷が発生します。 又小穴が開いたような虫食い跡も普通にみられることが多いです。 この更紗も矢印の部分に傷がありますが、他の部分にもポツポツとあります。 寸法　約105Cm×105Cm・・・概略です。