幻想喜劇九景
1928年12月、パリから戻った詩人は九幕の幻想喜劇『南京虫』を完成する。翌29年2月モスクワ初演。メイエルホリド演出、ショスタコーヴィチ音楽、美術はククルイニクスイとロトチェンコの布陣。初日を見届けた詩人は、劇評も見ず、翌日パリへ発つ。日本翻訳家協会特別賞。
- 書 名:南京虫
- 著 者:マヤコフスキー
- 翻 訳:小笠原豊樹
- 仕 様:ペーパーバック判(172 × 112 × 5.6ミリ)78頁
- 番 号:978-4-907511-33-3
- 初 版:2017年3月31日
- 定 価:952円+税
それでもいつかは連れて行くよ、きみひとりを、でなければ、きみとパリを
−−マヤコフスキー(詩人)
詩人が幼いころ愛読したといわれるジュール・ヴェルヌやH・G・ウェルズの空想科学小説の影響がうかがわれる
−−小笠原豊樹(詩人・翻訳家)
[マヤコフスキー叢書]
- ズボンをはいた雲(入沢康夫)
- 悲劇ヴラジーミル・マヤコフスキー(平田俊子)
- 背骨のフルート(高橋睦郎)
- 戦争と世界(町田康)
- 人 間(佐々木幹郎)
- ミステリヤ・ブッフ(谷川俊太郎)
- 一五〇〇〇〇〇〇〇
- ぼくは愛する
- 第五インターナショナル
- これについて
- ヴラジーミル・イリイチ・レーニン
- とてもいい!(L・カッシリ)
- 南京虫
- 風 呂
- 私自身(自伝)
- 別巻 声のために