【4CD】ユージン・オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の芸術

オーマンディ＆フィラデルフィア管のCBS（ソニー）時代の録音。【CD3】【CD4】は再録音していないはず。このコンビは「アメリカ的なゴージャスな響き」がウリで、素直な聴衆からは受け入れられて知名度は高かったが、高名な評論家からは「深みがない」「職人芸」などと酷評されていた。聴衆が耳年増になった1970年代からは急激に人気が薄くなった（21世紀に入って再評価されつつある）。実際聴くと弦楽セクションが比較的前面に出て、ヴィブラートも大きく、厚みのある音を響かせ、名手揃いの管楽器セクションが華麗な音色を打ち出す。グローフェなどはこの曲のベスト盤。曲の解釈は意外にオーソドックス（ベートーヴェンなど）だけにオケの巧さが一層際立っている。巧くて何が悪い！ ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団 【CD1】（1959年、1964年、1965年録音） オーケストラ・ヒット・パレード ①熊蜂の飛行（リムスキー＝コルサコフ） ②グリーンスリーヴスによる幻想曲（ヴォーン＝ウィリアムス） ③草競馬（フォスター） ④メヌエット（パデレフスキ） ⑤ロンドンデリー・エアー（アイルランド民謡） ⑥ルスランとリュドミラ序曲（グリンカ） ⑦剣の舞（ハチャトゥリアン） ⑧だったん人の踊り（ボロディン） ⑨月の光（ドビュッシー） ⑩セレナード（シューベルト） ⑪白鳥（サン＝サーンス） ⑫アンダンテ・カンタービレ（チャイコフスキー） 【CD2】 ①ピーターと狼（プロコフィエフ）（1957年録音） ②青少年のための管弦楽入門（ブリテン）（同上） ③動物の謝肉祭（サン＝サーンス）（1978年録音） 【CD3】（1967年録音） ①ラプソディ・イン・ブルー（ガーシュウィン） ②パリのアメリカ人（同上） ③グランド・キャニオン（グローフェ） 【CD4】（1961年録音） ①交響曲第3番「英雄」（ベートーヴェン） ②レオノーレ序曲第3番（同上） （注）CD2の③はアントルモン（ピアノ）を中心としたソリスト達による室内楽版。CD4の②はバーンスタイン&ニューヨーク・フィルの演奏。この2曲はオーマンディと関係なし。 ソニークラシカル国内盤（1995年製造） 帯をシールでケースに貼り付けています。ご理解のある方の検討をお願いします。