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【内容紹介】
旅とは、風土の中の目に見えないもの、地霊との対話であり、文学とは、土地によどむ古い記憶を蘇えらせる言葉の力である。露伴、鏡花、柳田国男を論じ、出雲や近江、神々の国を訪ね、『八犬伝』の地で虚実を探る。旅を契機に時空を超えた世界に遊ぶ、『日本廻国記』の著者の最新エッセイ集。
Ⅰ
露伴の「連環」 (「文学」 昭和53年11月号)
鏡花と白 (「文学」 昭和58年6月号)
柳田国男の神 (「文学界」 昭和58年10月号)
伴信友と保田與重郎 (「文学界」 昭和57年6月号)
灰と精神――保田與重郎の戦後 (「季刊思潮」 第8号 平成2年4月)
神話象徴の転位 (「新潮」 昭和54年10月号)
『青銅の神の足跡』 (集英社文庫 『青銅の神の足跡』 解説 平成1年9月)
『鍛冶屋の母』 (講談社学術文庫 『鍛冶屋の母』 解説 昭和60年5月)
Ⅱ
死の国の神々――出雲紀行 (「太陽」 昭和61年7月号)
洞穴の話 (「潭」 昭和61年12月)
『八犬伝』の旅 (「THE GOLD」 昭和61年10月号)
二つの館山城――『八犬伝』のある地名をめぐって (「地名と風土」 第5号 昭和61年10月)
様式について――東京神社考 (「文体」 第12号 昭和55年6月)
東の日吉、西の日吉――近江紀行 (「東京人」 昭和63年夏季号)
ほか写真参照
川村二郎
かわむら・じろう
1928年生まれ。文芸評論家、ドイツ文学者。著書『限界の文学』(河出書房新社1969/亀井勝一郎賞)『銀河と地獄——幻想文学論』(講談社1973/芸術選奨文部大臣賞新人賞)『語り物の宇宙』(講談社1981)『内田百訷論』(福武書店1983/読売文学賞)『里見八犬伝』『アレゴリーの織物』(講談社1991/伊藤整文学賞)『幻談の地平——露伴・鏡花その他』(小沢書店1994)、訳書E・R・クルツィウス『ヨーロッパ文学評論集』『ヘルダーリン詩集』ほか。2008年死去。
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