万博とストリップ 　知られざる二十世紀文化史 荒俣宏

万博とストリップ―知られざる二十世紀文化史 荒俣 宏 集英社新書　2000 美女があでやかな笑みを浮かべながら官能的に舞うストリップ・ショー。そして二十世紀機械文明を象徴するような万国博覧会。この二つが実は切っても切れない深い因縁で結ばれていたとは！いや、かつて、国家的イベント万国博覧会は、ストリップなくしては発展しえなかったとさえいえるのだ。ロンドン、パリなどを舞台に繰り広げられた万博とストリップの発展史になぜか登場する明治期の女優川上貞奴…。ジプシー・ローズ・リー、黒豹の女王ジョゼフィン・ベーカーなどの名花のエピソードをちりばめながら、万博とストリップの出会いの必然を鋭く読み解く。 目次 プロローグ　演劇博物館と川上貞奴 　万国博覧会とストリップ、その因縁は意外なほど深い 　　川上貞奴、パリ万博でセクシーに踊る 第１部　万国博覧会に咲いたストリッパーたち 　I　1933年　シカゴ万博 　　 サリー・ランドの冒険ー裸のゴディヴァ夫人を演じたストリッパー 　II 1939年　ニューヨーク万博 　　 興行師ノーマン・ベル・ゲデスの挑戦ーヌードに未来を見た男 　III 名花ジプシー・ローズ・リー登場！ 第２部　さかのぼって十九世紀パリ。万博とセクシーダンスの誕生 　I　それはパリ万博にはじまった 　II 1900年　パリ万博 　　 光の女魔術師、ロイ・フラー 　III 1914年　第一次大戦下のパリ 　　 ミュージックホールー戦争のさなかの歌声 　IV 1920年代　パリ 　　　黒豹の女王ジョゼフィン・ベーカーの衝撃 第３部　そして一方、日本の博覧会にもヌードの影が 　I　 明治36年のロイ・フラー 　II 大正博覧会の覗き部屋 　III ベリーダンス、ついに登場 第４部　そもそも欧米のストリップは、どのように成立したのか 　I　 夢の世界ミュージックホールが生まれるまで 　II 幻想的なヌードは、やはりフランスから 　III　「バーレスク」から生まれたセクシーダンス、ストリップ 　IV 日本のストリップ奮戦記 エピローグ　なぜ万博とストリップなのか 経年の汚れ、カバー・オビにスレがみられます。 #風習 #演劇 #風俗 #万博 #本 #BOOK #思い出本屋 #思い出本屋西洋文化 #思い出本屋1920年代