①ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」(ピアノ独奏版)
②ムソルグスキー:水の辺で
③チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ヴラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ、NBC交響楽団 ③
録音:1951年4月23日①、1947年11月21日②
1941年5月6日.14日③
義父の完璧主義者トスカニーニと組んで練り上げたチャイコフスキーは、その圧倒的ダイナミックレンジと超絶技巧の炸裂に度肝を抜かれる、同曲演奏史上の金字塔。1951年にライヴ収録された「展覧会の絵」ではあちこちに手を加えたホロヴィッツ独自の版を用いています。ピアニスティックな効果はオリジナル版と聴き比べれば比較の対象外とすら言えるほどすさまじい。
ホロヴィッツの「展覧会の絵」には1947年録音のスタジオ録音盤と、1951年録音のカーネギーホールでのライヴ録音盤があり、どちらも非常に高く評価されています。2017年の名曲名盤500では、当盤の1951年録音盤が第1位、1947年盤が第5位に選定されています。
③のチャイコフスキーは37歳のホロヴィッツが義父であるトスカニーニと共演した歴史的名盤です。これ以上ない鮮やかな指さばきの若きホロヴィッツと、感傷を排したストレートな音楽運びのトスカニーニが、凄まじい熱気と緊張感に満ちた演奏を展開しています。「火を噴くかのごとき演奏」で、録音の古さを超越して聴く者の胸に迫ります。このコンビで1943年に録音した盤もありますが、どちらも甲乙つけがたい名演です。ピアノが壊れるのでは思われるような強靭な打鍵から、繊細なピアニシモまで、表現の幅がとても広く、テンポも変幻自在、表現力はまさに桁外れ、全盛期のホロヴィッツの至芸を味わい尽くせます。③は2017年の名曲名盤500では第4位に選定されています。
このチャイコフスキー、実演を聞いたドナルド・キーン氏(アメリカ最高の日本文学者)は脳天をぶったたかれるような衝撃を受けたそうです。激しい感情が最初から最後まで流れるが、甘い安いセンチメンタリズムなど無縁な演奏。
国内盤、帯無し、盤面傷無し 12
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