〈解説文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉
★2005年初版発行。カバー無しタイプ。
★アマゾンのオンデマンドペーパーバック版です。
★表紙=目立つ傷汚れ無し。
★本体=使用感希薄、綺麗な状態です。
★★ペーパーバック版の為、冊子?のような製本です。また、保管上の僅かな傷等が気になる方、ハードカバー版をお求めの方は、お避け下さいませ。
別役実氏、異色な作風がハマる方はどっぷり浸かれる作家様です。
大海赫氏(ドコカの国へようこそ!など)のお好きな方、暗さと毒と、独自のユーモアのある作風がお好きな方には是非!とお勧めしたい物語です。
また、こちらは挿絵がタップリ!スズキコージ氏も私、大好きなんですが、独学でここまで個性的な、見た人の心に食い入る印象強い絵柄の方は滅多に居られないのでは。
数ページごとに、ふんだんに丸々1ページの大きな挿絵が入ります。別役氏の世界観に、本当に良く合っている!と感じます。
主人公のトマカンテ君が、コン•セブリ島に住むという、魔法使いの、唯一の生き残りを探して連れ帰ろうとするお話なんですが。
ネーミングセンスといい、道中の様子、コン•セブリ島の摩訶不思議さと言い、ルイス•キャロルのアリスの世界にも共通するものを感じます。
児童書、というと、何某か教育の足しになるもの、と思われる方もみえると存じますが、こちらは純粋に不思議感を楽しめる、ちょっと別世界に行ける感覚と申しますか。
そもそも、旅のガイドを島で勧められるのですが、何と猿なのです。しかも、根性悪そうな猿ばかりの中で、一番大人しそうな年寄りのを選んだら、名前がハゲ!しかも、そいつは耳に指を突っ込んできたりと悪戯をするんです。
でもガイドは的確で、進むべき方向を指差してくれます。こんなナビも良いなあと思ってしまいました。
魔法使いの元に辿り着くための道中に蛇だらけの上を歩いていくシーンの気味悪さ。やっと会えた魔法使いがポップコーン好き、などなど、はい?と拍子抜けする面白さ。
これは、もう読んで頂かなければ、味わえない面白さです。
状態は、上記★書きと、状態説明の画像よりご判断下さい。
古書にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。