パブ・大英帝国の社交場　小林章夫

パブ・大英帝国の社交場 小林 章夫 講談社現代新書　1992 作家がいる、貴族がいる。労働者、商人がいる。傾けたグラスから、政治が経済が、文化が生まれていく。全土にひしめいた民衆社交場から大英帝国の４００年を読む。 目次 プロローグ 第１章　パブとイギリス人 　パブこそイギリス 　テレビのない家だらけのイギリス 　ローカル・パブが最高 　閉店時間は１１時 　赤提灯に相当した樹の小枝 　看板登場 　屋号 　特色の第一は「暗い」 　特色の第二は「汚い」 　オーウェルの理想のパブ 　スノッブ・スクリーン 　パブの三種の神器 　客あしらいのいい店 第２章　パブの起源 　パブとはパブリック・ハウスの略 　シーザー時代につくられたイン 　エールハウスは１１世紀ごろから 　１３世紀からのタヴァン 　イン、エールハウス、タヴァンをまとめて「パブ」 　コーヒー・ハウスとクラブ 　二種類のパブ　 第３章　パブで出す酒 　パブの花形―ビール 　ビールとエールはどう違うか 　ビター好きのイギリス人 　ワインの輸入に熱心 　飲みすぎる危険 　ホップを入れる 　ジンの暗いイメージ 　一ペニーで酔い、二ペンスでへべれけ 　上流階級はワイン 　パブ黄金時代の庶民は酒びたり 第４章　パブの多彩な機能 　「カンタベリー物語」の中のパブ 　商業の発展と宿泊施設インの激増 　大陸を上回る水準 　教会に次ぐ大きな建物 　どんな娯楽がおこなわれていたか 　クリケットなどのスポーツも 　旅宿にして劇場 　劇場の独立 　市民に不可欠の場 　物も人も集まる 第５章　激動する時代の中で 　近代の入り口 　１８世紀 　駅馬車の発着所として 　高速馬車の登場 　インの黄金時代 　鉄道ターミナル・ホテルの誕生 　リクリエーション機能をたもつ 　パブで職を探す 　給料の支払い場所 　労働運動の拠点 　政治活動の拠点 　選挙本部にも 第６章　巨大パブの誕生 　パブの変質 　上流階級が遠ざかる 　子供がしめ出される 　ヴィクトリアン・パブの誕生 　効率一辺倒の酒場 　ジン・パレス 　禁酒運動 　しかしパブは生きつづける エピローグ #本 #BOOK #思い出本屋 #思い出本屋酒 #思い出本屋西洋文化 #思い出本屋風俗 #思い出本屋西洋文学 #思い出本屋イギリス #思い出本屋ロンドン #思い出本屋ビジネス #思い出本屋随筆