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秋の草木 宇都宮貞子

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のんたん
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秋の草木 宇都宮貞子 秋の草木40種が鮮明なカラー写真付きで紹介されています。近年は10月になっても30度越えの日があったりして梅雨明け以来の暑さ続きでぼんやりしてしまいますが、そんな人にも秋の到来をきづかさせずにおかないというように一面に咲くものが秋には多いと思います。表紙ひがんばな、くず、すすき、つりふねそう、みぞそば、そば、のぎく、ぼたんづるです。これらと違いぽつぽつ生えるおけらにトトキ(つりがねにんじん)は山菜の代表ですが花もなかなか風情があります。また秋は実りの季節で、なつはぜ、いがほおずき、あけび、とち、やまなし、くまやなぎ、さるなし、あきぐみ、がまずみと食べられる果実が並んでいますが、工場製のお菓子や平地栽培の立派な果物が容易に入手できる今ではあまりかえりみる人もいないようです。雪国の秋をしめくくるのは暖地では想像がつかない鮮烈きわまりない紅葉です。これは四季がある国ならどこでも見られるというわけではないらしく紅葉の○○へという外国旅行のキャッチコピーは見た憶えがありません。あまりにすごくて哀しくなってくるほどですが、一見の価値があります。 『夏の草木』に続くシリーズの第2弾。  著者の住む北信濃の植物と民俗について書かれたエッセイ。つりがねにんじん、つりふねそう、あけび、めひしば、まゆみ、さいかち、がまずみなど40種類が取り上げられている。  秋の草木ということで、果実を中心に取り上げたものが多い。  北信濃に伝わる植物の民俗について、地元の人々から聞いた話を中心に紹介されている。たとえば、くずは刈っておいて冬の飼料にしたこと、くさぎに付く虫は子どもの疳の虫の薬にしたこと、まゆみははんこにする木ではんこのきとも呼ばれることなどなど。  いずれも興味深く、引き込まれるように読んでしまった。昔からの植物の利用法、言い伝えをのぞき込むことが出来て楽しい。  図鑑とはひと味違う植物の本だ。野山の草木の新しい側面が見えてくるかも知れない。 秋の草木 (新潮文庫) 宇都宮貞子/著
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