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希少 明治初期 平戸 三川内焼 福本栄太郎 色絵金彩秋草蝶文 6寸皿 18cm

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明治初期 平戸 三川内焼 福本栄太郎 色絵金彩秋草蝶文 6寸皿 18cmを回覧します。 三川内焼は16世紀末に豊臣秀吉が朝鮮に出兵した「文禄・慶長の役」に始まります。 慶長3年(1598)、平戸藩の領主・松浦鎮信(まつらしげのぶ)は、帰国にあたって朝鮮の陶工を100人ほど連れて帰ります。朝鮮人陶工の巨関は、中野村上椿坂[現在の長崎県平戸市]に開窯しました。これが現在のみかわち焼の歴史となります。 天保元年(1831年)頃、輸出の始まりです。池田安治郎、高橋兵助、中里童太郎、古川正作らの名工は、卵殻手のコーヒー碗、ワインカップなどを開発し、また動物や人物の捻り細工、透し彫りと輸出しました。そして、みかわち焼の技術は瞬く間にヨーロッパで高い評価を得ました。  三川内焼の技術力と海外からの高い評価を知った有田の豪商・久富与次兵衛は、天保12年(1841年)から三川内焼を注文し、その製品に有田で赤絵を加えて、有名な「蔵春亭三保造」銘の製品を輸出をしています。 明治になり廃藩置県ののち、御用窯は民窯となり、古川澄二と福本栄太郎らが「満宝山商舗(萬寶山商舗/まんぽうさんしょうほ)」を設立しました。欧米における日本の工芸品ブームもあり、パリ万国博覧会、シカゴ博覧会、セントルイス博覧会など出品し高い評価を受けました。 本作品はその福本栄太郎が手掛けた作品です。 丁寧に丁寧を重ねた秋草蝶の絵付に金彩を散らした品のある6寸皿です。ひとつひとつの色絵による秋草が構図配置も良く考えられており、塗に関しても手抜きなく真面目に制作されています。当時に使われた緑色は酸化クロムです。この絵具は現在では使用されていません。 そして、これだけの色絵を使用しながら全て発色が素晴らしい仕上がりです。 十分すぎる出来栄えですが、最も特筆すべきは色絵です。三川内焼と言えば、染付唐子など染付作品が多いです。しかし、この作品は色絵です。歴史的資料価値と本作品をみても大変価値あるものとなっております。 割れ欠けなし、金彩スレも目立たず瑕疵もなく優品、未使用に近い状態をみて名品、図録に掲載すべき作品です。 種類···磁器 種類···皿/プレート 種類···中皿 焼き物···三川内焼
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