ハセガワ 1/12 限定版 スズキ GSX-R 750R

今回の出品は、ハセガワ 1/12 バイクシリーズ 限定品 スズキ GSX-R750R [1986]です。 1980年代から90年代にかけて、オートバイメーカー各社は国内外のレース活動で培った技術を基に高い走行性能やレーサーさながらのスタイルを持ったバイクをレーサーレプリカとして販売していました。レーサーレプリカブームの火付け役となったのが、アルミフレームを採用し、レーサーそのままのスタイルで発売されたスズキRG250γでした。その後、4ストロークであるGSX-R (400) でも人気を博したスズキは1984年、750ccでのレーサーレプリカ GSX-R750 の開発に着手しました。開発目標は当時の出力規制いっぱいの100馬力、車重は176Kg。当時の 750cc というと乾燥重量で220Kgオーバーというのが一般的でしたので、ニューモデルでは40Kg以上の軽量化を目指す事となりました。その驚異的な軽量化を実現させたのが油冷システムSACSでした。これはエンジンオイルそのものを冷却媒体として、最も高温となるシリンダーヘツド燃焼室上部にオイルを強制送圧し冷却を図る方式でした。このシステムによって従来の水冷方式に必要だったラジエーターやウォータージャケットなどの重量物を省くことが出来、更に極限までパーツの贅肉を削ぎ落とすことで軽量コンパクトなエンジンを作ることに成功しました。こうして完成したGSX-R 750は1984年9月のケルンモーターショーでデビュー、そのスペックとスタイリングで全世界の注目を集めました。こちらの車体にレース仕様(1986年式)の乾式クラッチやシングルシートを装備した限定車 GSX-R750Rが少数販売されました。 キットはそんな GSX-R750R [1986]を見事に再現したキットで独特の油冷システムを備えたエンジン、キャブレター、エアクリーナーボックスもハセガワらしい繊細なモールドで見事に再現しています。もちろん、乾式クラッチ、シングルシートも再現されています。赤と黒の精悍なカラーリングも良く似合います。レース仕様らしい精悍なスタイルは本当にほれぼれしますよ。 既に再販でも完売で、市場にはほぼ出ておらず希少かと思います。 キットは冷暗所で大切に保管してきましたので良好なコンディションを保っています。