●青の祓魔師(エクソシスト)⑤巻

●『青の祓魔師 ⑤ (ジャンプコミックス)』 加藤 和恵 (著)　コミック: 194ページ 出版社: 集英社 (2010/12/08初版) 発売日： 2011/06/25第8刷。 コミックのサイズ: 17.4 x 11.4 x 1.1 cm ●【内容紹介】 江戸時代後期に4万人以上の人間を殺した悪魔・不浄王。討伐後、学園内に封印されていた“不浄王の左目”が何者かに盗まれてしまった!! 犯人は子供を人質に籠城中だと聞いた燐は、雪男と共に現場へと乗り込む!! ●【カスタマーレビュー】 回を重ねるごとに話が加速度的に面白くなっていく青の祓魔師の5巻です。 シリアスな雰囲気を壊さずさっと入れられて、すぐ終わる小さな笑い所も健在です。巻を追うごとにコメディとシリアスのバランスも上手くなっている気がします。 クスっと笑わせ、和ませておいてもそれを引っ張らず、すぐシリアスに入るのがいいですね。京都組の過去が語られるエピソードでの志摩君とのやりとりなんて面白かったです。 今までやや主人公燐の影に隠れて物分りのいい大人びた少年の印象が強かった雪男君の心情面が、この巻からクロースアップされ出したのも興味深いです。 兄である燐の前やシュラさんの前ではたまに素の少年らしさが出るものの、普段は15歳とは思えない落ち着きぶりでしたが、そんな彼の内面の闇に切り込むようなエピソードが今回、語られます。 ああいった悩みを抱え不安に襲われた時に、48ページのような台詞を兄から聞かせられたのは救いになったと思います。今はまだ、兄の前にいて兄を守りサポートしている・・・それがある種の張り合いにもなっているのではないでしょうか。兄には敵わない、と思っていたその兄の台詞ですし。 とてもいい兄弟だと思います。 しかし、今回は燐のまっすぐさに救われた感じでしたが、王道ですし・・・常人のたゆまぬ努力とその歳月を軽々と凌駕していく血と才能（巻数は違いますが天上天下 20 (ヤングジャンプコミックス)モノローグより引用）・・・それを目の当たりにした時に雪男君がどう動くのかが気になります。兄弟だからある気の置けなさが今回のようによい方向に動くならともかく・・・もし・・・。 ●【コミック中状態】帯つきで天地側面の日焼け、変色もありません。写真10【\枚目参照。