RE-1071-RE
エラート1000シリーズ バロックの大作曲家たち―(11)
ヴィヴァルディ 協奏曲《海の嵐》/《夜》
クラウディオ・シモーネ指揮/イ・ソリスティ・ヴェネティ ジャン=ピエール・ランパル (フルート)/ピエール・ピエルロ(オーボエ) セルジオ・ペナッツィ (バスーン)/ピエーロ・トーゾ(バスーン)
ここに録音されている6曲のヴィヴァルディの作品は、その独奏楽器が異っているだけでなく、それぞれの曲のオーケストレーション、雰囲気、精神などの点でも非常に異っている。この「赤毛の司祭」が、なんとなくそう信じられているような、同じコンチェルトを600回も繰リ返した一種の機械的な職人とはまったく別種の人間なのだ、ということを知っている人にとっては、これは当然のことと思われるだろう。ある形式やジャンルが、その初期において、一定の型に変ることなく従うということは稀であるだけ、なおさらである。ジャンルや形式の発生期には、むしろ多様性と不安定が見られるのであり、それに不安定はある点で多様性の原因となるのである。ところで、独奏者のためのコンチェルトを創案し、それをオーソドックスな音楽に仕立てたのは誰かといえば、まさにアントーニオ・ヴィヴァルディなのである。
ここに録音されたコンチェルトの大部分は「近代的な」三楽章構造(急一緩一急)をとっている。これはヴィヴァルディが与えた構造であり、他のジャンルの作品にも適用されている。
《海の嵐》と呼ばれている《フルート、オーボ エ、バスーン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調》
《二つのオーボエと弦楽と通奏低音のための協 奏曲イ短調》
《オーボエ、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音の ための協奏曲変ロ長調》
《夜》と呼ばれる《フルート、オーボエ、バス ーン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調》
《弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ短調》
《フルート、オーボエ、二つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲ハ長調》
楽しんで聴いていただける商品です。未使用盤ですのでジャケットは全体をラミネートされた状態でした。一片をカッターナイフで切って商品状態を確認しております。ジャケット及びレコード盤は新品同様の状態です。