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プレヴィン&ウィーンpo/モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番&第24番【西独盤】

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モーツァルト ①ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491 ②ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.453 アンドレ・プレヴィン(ピアノ&指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1984年 プレヴィンの弾き振りによるモーツァルトです。ピアノ、オケ、録音〜すべて文句なしの名演です。暗く劇的な24番、明るく天真爛漫な17番、モーツァルトを聴く喜び、ここに極まれり!一音一音をたっぷりと響かせ、ロマンティックに美しく音楽を紡いでゆくプレヴィンの多才さに改めて脱帽の一枚です。 プレヴィンは元々ジャズ・ピアニストから経歴をスタートさせ、映画音楽ても活躍、その後クラシック界に転身したため、軽く見られる時期もありましたが、この演奏を聴けば、プレヴィンの天才は明らかです。「まるでモーツァルトが弾いているよう」と例えれば良いでしょう。 プレヴィンが最も好んでいるモーツァルトのピアノ協奏曲はこの第24番、他のディスクやDVDでもこの曲を取り上げ、N響とのコラボでも数回弾いている(そのうちの一つはディスクで登場済み)が、当盤のコンディションが最良。いわば自家薬籠中の作品で、モーツァルトで「おしゃべり」ができる気心知れたウィーン・フィルとの共演なのだから、楽しくないわけがない。 悲劇的であり、にもかかわらず典雅な空気に包まれたこの曲を、それほど悲劇ぶらずに、ほのかな憂いをまとわせつつ涙ぐみながらも微笑みを漂わせるような雰囲気が曲全体で伝わってくる。急ぐことなく、じっくりと弾き振りするプレヴィンとオケの呼吸がぴったり合っていてとても安心して聴くことができる。 カデンツァは数ある同曲のカデンツァの中でも特に優れたもの。ほんのりジャズにおけるImprovisationの香りが感じられる。おそらくそれこそプレヴィンらしさなのだ。 彼のモーツァルトの中でも、というより彼の持ち味をすべて味わえるのがこのK491、もちろんカップリングのK453も美しく潤いを持った素晴らしい演奏。
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