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かぎのない箱 岩波おはなしの本5 ボウマン、ビアンコ文 瀬田貞二訳 岩波書店

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★1974年第12刷発行 ★函全体に経年のスレ傷有り。 ★経年の為三方にヤケ経年ヤケ有り。大きなシミ、汚れ等はほぼ無く、48年の経年比で美品と存じます。  本の題も素晴らしいですが、拘りたいのは、ここは何と言っても訳者です。瀬田貞二氏!「ナルニア国物語」「指輪物語」など、本当に名訳で、物語の世界に招き入れて下さる方でした。  外国の言葉を、日本語にする。直訳なら、勉強すれば誰でも出来ますでしょう。でも、それが何十年経っても記憶に残り、何かの拍子にフレーズが思い浮かぶ、そんな名訳っておいそれとは出来ない。  瀬田貞二氏の訳文は、平易な文体の中に、特色を出しつつ、心にスッと入る文章です。(ナルニア国でエドマンドの好物ターキッシュ•ディライトをプリンと訳して後に物議を呼びましたが)特大のプリンがふるふる揺れながら魔法で現れるシーンが頭に浮かんで、これはこれで名訳と私は思うのです。  さて、こちらの民話集。七つの楽しいお話、民話の定型にのっとった、末っ子が気立てが良くて、魔法の小道具と特技持ちの仲間に恵まれて難題を解決、お姫様を貰う話など。   いつもお姫様って賞品扱いなのよね、と読み進めますと、おや?と思う下りにぶつかります。「りくでも海でも走る船」では、姫の方でも、ノキ青年を、憎からず思ってチラ見する感じが伝わるのです。ちゃんと、姫の感情も入っています。  「かじやセッポの嫁もらい」に至っては、これは天晴れ!な痛快さです。例によって王様の出す難題をクリアして、姫を貰うのですが、そこからが面白い。  この姫、一筋縄ではいかない反骨精神の持ち主。素直について行かず、野ガモや、木や岩に化けて、その都度セッポに見破られます。怒ったセッポがそんなに逆らうなら、アジサシに変えてやる!いつも風に逆らって海を飛べば良いと追い放ってしまうのです。  この後セッポは寂しくなって、何でも言うことを聞く銅の女を作りますが、嫌気がさして海に放り込んで捨ててしまいます。知恵の女神曰く、「男は自分勝手に女を作ってはいけない。本来の妻と幸せに暮らす方法を学ばねばならない」 そう、その通り!ご主人も大変ですけど、奥さんも自己主張、大切です。  長期個人保管の古い本です。状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。  古い本にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。

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