ベートーヴェン
交響曲第3番《英雄》
指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1952年11月
【エレクトローラ・ブライトクランク盤】
フルトヴェングラーの《英雄》の中では、最も有名な録音です。最新の名曲名盤500では、僅差の第2位となっています。しかし、モノラル録音なので音の拡がりには乏しいのも確かです。そこで、なんとかこのような名演奏を拡がりのある音で聴きたいとの思いから開発されたのが「エレクトローラ・ブライトクランク」(擬似ステレオ化)です。モノラル録音よりも、音の拡がり、暖かみ、豊かさ、音の深さを味わえる音質になっています。(さらに詳しい内容は解説書に2ページにわたって説明されています。)
音楽評論家:吉田秀和氏
「テンポの緩急やダイナミックの増減の仕方などに、驚くべき自由があり、しかも全体を見事につなげるという点で、驚くべき独創性が見られた。彼が不滅の名演を残したのは、対象になった音楽の構造と彼の音楽の特性とが、ほかのやり方では達成されない素晴らしい調和に達したからだ。時代の流れが変わったようにみえればみえるほど、かえってフルトヴェングラーの中に本当の音楽の力と魅力を求め続ける公衆のいる。」(中略あり)
音楽評論家:宇野功芳氏
「1950年代の前半、フルトヴェングラーのLPがつぎつぎと発売されたとき、その名演に圧倒されながらも、録音が平面的なことに一抹の物足りなさをおぼえたものだった。ところがステレオ時代に入ってから、それらがブライトクランク化され、おどろくほどの拡がりと迫真性を増して再登場したのである。EMIの技術を結集したブライトクランクは、当時流行した擬似ステレオとは異なり、演奏自体の生命力を比類なくアップさせたのである。若いファンで、フルトヴェングラー盤の音に満足できない人は、是非ブライトクランク盤を聴いて欲しい。」
国内盤【廃盤】帯無し 10
盤面微すれありますが再生問題無し
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