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筒井康隆
1934年大阪生まれ。 同志社大学文学部 卒業。 主な作品に 「大いなる助走」 「虚 人たち」 (泉鏡花文学賞) 「虚航船団」 「夢 の木坂分岐点」 (谷崎潤一郎賞) 「朝の ガスパール』(日本SF大賞) 『文学部唯 野教授」 「ヨッパ谷への降下」 (川端康 成文学賞) 「パプリカ」 「わたしのグラ ンバ』(読売文学賞) 「銀齢の果て』 『壊 れかた指南』『ビアンカ・オーバース 「タディ」 「聖痕」 「モナドの領域」など がある。ほか、フランス・パゾリーニ 賞 菊池寛賞受賞。 フランス 芸術文 化勲章シュバリエ章、 紫綬褒章受章。
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放課後の誰もいない理科実験室 でガラスの割れる音がした。 壊 れた試験管の液体からただよう あまい香り。 このにおいをわた しは知っているそう感じた とき、 芳山和子は不意に意識を 失い床にたおれてしまった。 そ して目を覚ました和子の周囲で は、時間と記憶をめぐる奇妙な 事件が次々に起こり始めた。 思春期の少女が体験した不思議 な世界と、 あまく切ない想い。 わたしたちの胸をときめかせる 永遠の物語もまた時をこえる。
■本文を少し‥どうぞ。
理科教室の黒い影
放課後の校舎は、静かでなにかしらさむざむしい。ときどきどこかの教室のとびらのあ けされる音がだれもいない廊下にうつろにひびく。 講堂のピアノでだれかがショパン ボロネーズをひいていた。三年の芳山和子は、同級の深町一夫、浅倉吾朗たちと、理科 よしやまかず かまかずお くそう 教室のそうじを終えた。
「もういいわ。 ゴミはわたしが捨ててくるから、あなたたち、手を洗っていらっしゃい」 「そうかい、すまないなあ」
時をかける少女
#私が出品した本たち
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「時をかける少女 新装版」
筒井 康隆 / 貞本 義行 / 角川書店装丁室
定価: ¥ 440
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