長年のドラッグ使用によって身体がボロボロになっていたマイルスは1991年、肺炎のためカルフォルニアの病院で亡くなってしまいました。その直前、レコーディングしていたのが、ヒップホップのプロデューサーであるイージー・モー・ビーと組んで制作されていた「Doo-Bop」でした。完成していた曲は6曲だけだったにも関わらず、マイルス亡き後アルバムの完成を強いられたイージー・モー・ビーは、彼の解釈によってなんとかアルバムに仕立て、リリースしました。結果、アルバムは酷評されましたが、時を経てその評価は概ね良好なものに変わっていきました。サウンド自体は今聴くと古臭く感じますが、マイルスのトランペットは決して平凡なものではなく、ヒップホップにある種の気品すら感じてしまう贅沢(サンプリングも全て)な音作りは、90年代でしかなしえなかった音作りだったのだと思います。
Label: Warner Bros. Records – 0-40549
Format: Vinyl, 12"
Country: US
Released: 1992年
Genre: Electronic, Hip Hop
Style: Future Jazz
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