ジョン・ケージ 4部分からなる弦楽四重奏曲 ジャックSQ

ジョン・ケージ (1912-92 John Cage) ・String Quartet for 4 Parts (4部分からなる弦楽四重奏曲)(1950) ＋ リゲティ ・弦楽四重奏曲2番(1968) マティアス・ピンチャー ・スタディⅣ~Treatise on the Veil クセナキス ・テトラス(1983) ジャックSQ (Jack String Quartet) CD1枚 ウィグモア・ホール・ライブ 0053 2012年発売　英盤 2012.7.30 ロンドン ウィグモア・ホールでのライブ録音 大巨匠3人の20世紀の「古典」3作に、1971年、ドイツ・エッセン近郊のマルル生まれのピンチャーによる、2009年の作品をカップリングしたアルバム。 BBCラジオ3、午後の室内楽ライブのレギュラー番組、ウィグモア・ホール・ライブの放送用録音をベースにした、ウィグモア・ホール・レーベルの1枚。 ジャックSQは2005年設立、NYを拠点に、WNYCラジオにも出演するアメリカのグループ。ライヒやラッヘンマンなど、20世紀音楽が得意のレパートリー。オットー(1st)とリチャーズ(va)に、2016年交替の旧メンバー、ストライスフェルド(2nd)とマクファーランド(vc)による演奏です。 リゲティが1968年、クセナキスが1983年の作品なので、このアルバムでは、ケージの曲が、最も早い時期の作品になります。 ケージの曲は、バレエ「四季」(1947)などとも通じる1950年の作品で、「静かに流れる 夏→ゆっくりと揺れる 秋→ほぼ止まって 冬→好きなように 春」の順に、四季を副題とした4つの部分からなります。ルー・ハリソンに献呈されています。 ピンチャーの作品は、アメリカの画家サイ・トゥオンブリー(1928-2011)の大キャンバス作品「Treatise on the Veil(1968.1970)」にインスパイアされたスタディ・シリーズの1曲。トゥオンブリーの絵は画集も出ています。 4曲とも20分弱、各曲キャラのメリハリのついた、ひとつの交響曲のようなアルバムで、ケージは3曲目の緩徐楽章、流れのある演奏です。 ケース、解説に細かい汚れ、キズあり。当方の機器では再生に問題なし。素人保管。 よろしくお願いします。