コーヒー•紅茶とおしゃべりの本　講談社お料理文庫19 講談社編　講談社

〈解説文は、全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉 ★昭和52年第2刷発行。紙カバー付き。 ★カバー＝背の天にヨレ傷、表面に保管上のスレ傷 　　　　　汚れ有り。裏表紙側上部に折り返しの 　　　　　はみ出し有り。（画像参照） ★本体＝三方に経年ヤケ、シミ汚れ有り。見返し、 　　　　見開きにシミ汚れ有り。4p.5pにノドワレ 　　　　有り。 ★★上記以外、昭和のレシピ本としては綺麗な保存状態です。本文内やグラビアページに目立つシミ汚れ等無く、製本は堅牢、ご愛読に支障は御座いません。 　昭和料理本ファンの私、蒐集の間に入手したダブり在庫分を出品させて頂いております。 　こちら、タイトルだけを見ますと、コーヒーと紅茶についてしか載っていないような、やや地味な、ちょっとした雑学本のように見えてしまっているのが惜しい本です。 　ですが！ページをひとめくりして頂くと、凄ーく楽しい内容なんです。 　小さな本ながら、網羅している情報量の多さ、レトロ可愛いグラビア、時代色のあるイラストがふんだんに盛り込まれていて、昭和レシピ本ご愛好の方なら、おおっ、と思って頂けるのでは。 　世界のコーヒータイムの章では、オーストリア、イタリア、ブラジル、トルコ、アメリカ、ドイツと、美しいお菓子のグラビアと共に楽しんで知識も増える、一石二鳥な特集です。 　お庭で楽しむティータイム、直ぐにも庭にテーブルセットを置きたくなる美しさ。 　森村圭氏のコラムが載っていたり、コーヒー豆、紅茶の選び方や、美味しい淹れ方、保存法は勿論、その起源にまでお話は及びます。 　映画との関わり（ティファニーで朝食を、のヘプバーンの紙コップコーヒーも香りが漂って来るようですよね！）や、カラーページのお菓子の作り方、ティーコゼーの作り方まで載っていて、これで物足りないってことは無いでしょう！という盛り沢山さ。 　編集の力の入れ具合が素晴らしい。フランス政府の観光局の協力を得てまでの発行です。 　ちょっとググれば広範な資料が得られる現代と違い、昭和の編集はとても大変だったと思います。その分、携わった方々の思い入れの深さを感じられる点が魅力ですね。 　古い本です。状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。 　古書にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。