毎日のジミー・スミス祭！　ヴァ―ヴ編③

かのマイルス・デイヴィスに「ジャズ界8番目の不思議」と言わしめ、毎晩彼の演奏が聴きたいがためマネージャーになりたいぜ、などとアルフレッド・ライオンをしておもわしめた、ジャズ・オルガンのイノベーター、われらが御大ジミー・スミス（1925-2005）。 毎日１作品、御大のアルバムを出品していく祭を不肖ながら開催いたします。 本日、第８回分は "The Boss"（Verve 1969）。 ギターにジョージ・ベンソン（１曲のみネイサン・ペイジ）、ドラムはいつものドナルド・ベイリー。 １曲目『おれのマブダチのなかにはよ、ブルースがいるんだぜ』”Some Of My Best Friends Are Blues” 、御大の音楽はこれでなくちゃはじまらない、というミッドテンポ・ブルース・ジャズ。ケニー・バレルとはひと味ちがうベンソンがよい。３曲目はバート・バカラック。爽やかな御大もいいものです。その他佳曲・いい演奏ぞろいのアルバム。いってみれば、いつもの御大。これはもちろん最大級の誉め言葉、のつもり。 フュージョン台頭のこの時代、御大といえど分の悪い立場だったとはおもうのですが、しかしそんな時代にあって、なにひとつかわらない／かえない御大には拍手を送るしかない。モダン・ジャズの守護神がからだを張ってみせた、68年アトランタでのライブ収録。 御大コソコソ噂話： 暑くて文章を書くのがツライ。オルガンの鍵盤はタッチが軽いので、普段の練習はピアノでやれ、と御大はいっています。暑い…… 中古盤になります。盤にダメージはなく、当方のシステムで問題なく再生できました。デジパック仕様の輸入盤になります。 ジャケ裏（左上の角）に若干の痛みあり。