ある首斬り役人の日記
シュミット,フランツ【著】
藤代 幸一【訳】
白水Uブックス 2003
16世紀末、ニュルンベルクの刑吏フランツ親方の編年体日記。生涯に361人を刑場の露と消えさせた彼は、処刑者の罪状や刑の執行方法などを、冷厳な眼で克明に書きとめていた。犯罪学のみならず中世・近世の社会史や風俗学にとっても貴重な一級資料。西独の泰斗による解説2篇を付す。
目次
ある首斬り役人の日記 第1部
文化史的・法制史的解説(J・C・ヤーコプス)
ある首斬り役人の日記 第2部
文学史と民俗学からの解説(H・レレケ)
十六世紀ニュルンベルクの一刑吏フランツ親方の日記。被告人の氏名と簡単な属性(出身地、職業、年齢、通り名等)、罪名と執行した刑罰の種類が淡々と記された短い日記の行間から、中世の庶民の暮らしぶり、治安、倫理、刑罰観等々が垣間見えるようで、興味深い一冊でした。日記によれば、残虐性の程度の異なる複数の死刑の執行方法があるのですが、本邦の江戸時代も、複数の死刑執行の方法があったりするのを思うと、人間の考えることというのは、洋の東西を問わないのかななどと思われたりもしました。
識字率が低かったであろう時代に、これだけの語彙で日記を書ける人が役人として執行に携わってたというのが、いちばんの驚きだった・・・斬首を行う家として世襲存続してきた山田浅右衛門家と被るというか、現在では判らない時代意識みたいなものが、気になってならない。(レビューより)
カバーに少しスレ、天に少し汚れが見られますが未読で中はとてもきれいです。
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