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空にうかんだ大きなケーキ ジャンニ=ロダーリ作 よしとみ あや訳 汐文社

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〈解説文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉 ★2007年初版第2刷発行。紙カバー付き。 ★カバー=背の天にやや傷、表面に保管上のスレ傷      やや有。 ★本体=天にヤケシミ、三方に僅かなシミ有。     見開き、見返しに薄くヤケ、点シミ汚れ     やや有。 ★★上記以外、本文内に目立つシミ汚れ等無く、製本は堅牢で、ご愛読に支障は御座いません。然し乍ら、17年経過の本です。微細な瑕疵等気になる方はお避け下さい。  初版は1966年にイタリアで出版。ロダーリは、チポリーノの冒険、青矢号、等で有名な作家様です。  町の上空に突然、特大のデコレーションケーキ?が出現。上空千メートルに、直径が1キロも有る巨大なケーキが!   大人達は大騒ぎ、消防署から国家の軍隊まで乗り出して、火星人が攻めて来た!住民は地下室へ避難、と警報が出されます。  そんな中、小二の女の子リタが、実は一番落ち着いていて、あれはケーキよ、と食べたがります。お兄ちゃんのパオロは五年生なので、既に疑いの心を持っており、敵意のある宇宙船だったら?と警戒しています。  兄妹は、ケーキに近づく為に山に登り、スコップでケーキの外壁に穴を開け、掘り進めていくと、、。  ここからが、ケーキの内部の描写になるんですが、いやもうその美味しそうな事!  マジパンやパイ生地、干し葡萄、ロゾリオ酒、砂糖漬けのシトロン、さくらんぼ、チョコレート、書ききれませんがな。  ロゾリオ酒、という所が如何にもイタリアですね。ピノッキオにも、甘いロゾリオ酒なるものが出て来たのを思い出しました。  ケーキの中には、悩める科学者の老人が居たのでした。原爆を作ったつもりが、何故か打ち上げたら放射能が全く無い、素晴らしいお菓子になってしまった!と。  子供達は、有毒な物でなく、美味しいものに変わったんだから、と喜びます。そう、子供が一番聡明で、平和主義者なんです。  ロダーリにしては捻りのない、素直な作風と思いきや、これは子供達からのアイデアをお話にした物だそうです。  この物語が書かれた頃の子供も、今はいい歳の大人。それでも世界から戦争が無くならない悲しさを感じます。  状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。 古書にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。
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