ペーター・マーク＆パドヴァ・ヴェネート管／モーツァルト：ミサ曲ハ短調 K.427

モーツァルト ミサ曲ハ短調 K.427 指揮：ペーター・マーク パドヴァ・ヴェネート管弦楽団 リンダ・ラッセル（ソプラノ） ミラ・ヴィオティエヴィチ（ソプラノ） ジェイムズ・マックリーン（テノール） エルダー・アリエフ（バス） アテスティス合唱団 フィリッポ・マリア・ブレッサン（合唱指揮） 録音：1996年4月27日　ポリーニ音楽堂 ステレオ（デジタル） ペーター・マークにとって大事な作曲家であるモーツァルト。晩年に録音した交響曲10曲は名演揃いですが、同時期に「大ミサ曲ハ短調 K.427」も録音しています。大きめの編成をとっており、弦楽器、特に内声の充実ぶりが目覚ましく、同音の刻みの力強さなどはベートーヴェンのオーケストレーションをも思わせます。それでいて管楽器とのバランスも見事で、トゥッティで音楽を引き締める場面ではホルンをより強調し、木管のソロではかなり豊かな歌い込みをさせるなど、手が込んでいます。こけおどしの効果ではなく、モーツァルトに愛情を持って、スコアに書かれた音符からいかに生き生きとした音楽を組み立てるかひたむきに考え抜いた演奏と言えます。 この曲は未完で残されたミサ曲です。モダン楽器による演奏で、バイヤー版を使っています。端整な仕上がりで、それでいて合唱団をのびのびと歌わせています。そのため特に声楽にはメリハリがきいていて、何度も聴きますと味が出てきます。オケはそれほど有名ではないのにとても素晴らしいアンサンブルで、安心して聴いていられます。全体的に完成度は高く、ソリストも素晴らしいです。マークが特にフレージングに気を使っているのがよくわかります。そのせいかプロの合唱団が息継ぎに苦労しているのが手に取るようにわかります。それでも発声で苦労はしていてもアンサンブルは決して崩壊しません。このあたりが元合唱指揮者、ペーター・マークの面目躍如なのだと思います。 輸入盤【廃盤】盤面傷無し プラケース少しすれあり ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10枚以上は全品150円引き （単品購入での値引きはご容赦ください）