ジャポニスム―印象派と浮世絵の周辺
大島 清次
美術公論社 1987
19世紀後半のフランスの印象派美術に、成立条件も美意識も明らかに異なる北斎や広重、歌磨などの日本の浮世絵が重要な役割を果たしたことは広く知られている。モネをはじめゴッホやロートレック、ゴーガンなど印象派の画家たちが、この日本の芸術をどう取り入れ、どう昇華させていったのか。彼らの作品を通して、日仏2つの芸術を明らかにしつつ、「ジャポニスム」とはなにかを論考した注目の書。
目次
1 「北斎漫画」の発見
2 初期ジャポニザンたち
3 印象派と浮世絵の社会風土
4 1867年のパリ万国博覧会
5 パリのなかの日本
6 エルネスト・シェノー
7 1878年のパリ万国博覧会
8 「藍狂い」の画家たち
9 印象派の主観性と浮世絵の客観性
10 マネ
11 ドガ
12 ルノワール
13 モネ
14 テオドール・デュレと日本の画帖
15 サミュエル・ビングと日本美術
16 ゴッホ
17 ロートレック
18 ゴーガン
「ジャポニスム」研究の“草分け的こころみ”となる本著では、とりわけエルネスト・シェノー、テオドール・デュレという二人の美術批評家をはじめサミュエル・ビングや林忠正らが果たした役割に注目している。
日本美術における装飾性と工芸的要素の問題は個人的にもきわめて興味深い論点でもあるけれど、「ジャポニスム」論それ自体が構造的に近代やアイデンティティ論をともなう学問としての可能性をもつ体系的な文化論として構造主義的まなざしをもって注目されたことに驚かされた。
パリ万博といえば明治維新、西洋啓蒙主義と富国強兵につきすすむ日本の歴史と逆行するようなフランス美術界におけるジャポニスムという文化現象のあり方も不思議でおもしろいと思えた。(レビューより)
絶版
カバーにスレが見られますが中はとてもきれいです
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