RVC-1551
トスカニーニ/「ベートーヴェン」交響曲第1・2番/NBC交響楽団です。
NBC交響楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
ベートーヴェンの最初の交響曲においては、まだ先人のハイドンやモーツァルトの影響がいろいろと見られる。これは当然あり得るべきことで、ベートーヴェンたりとも、音楽史の一時期に生存し、その発展の過程の中に生活して来たのである。そしてまた、彼は天才というよりも努力の人であった。先人たちの音楽を土台にしていることが考えられるのである。彼はハイドンを勉強したし、モーツァルトを研究した。そうした努力の中からその上に更に進んだベートーヴェンの音楽を築き上げて行ったのである。
アルトゥーロ・トスカニーニは、イタリア出身の指揮者。スカラ座やメトロポリタン等の音楽監督を歴任し、20世紀前半を代表する指揮者とされている。ロマン主義のスタイルを脱却した演奏法は音楽演奏における新即物主義に分類され、ライバルのフルトヴェングラーと対極をなした。速く正確なテンポ、統一したアンサンブル等は戦後の演奏法の規範となった。
楽しんで聴いていただける商品です。ジャケットに歴史を感じさせるそれなりの痛みはあります。