甲州赤鬼伝 (新潮文庫) 小説1
霧島 兵庫
かくも凄烈な 「赤」の誇りを胸に!
家康を怖れさせ、「戦国最強」の名を歴史に刻んだ武田の赤備え軍団。
乱世に強き光芒を放った伝説の「鬼」たちを描く!
縄田一男氏絶賛!
その赤備え軍団は「戦国の伝説」となった──。十四歳の初陣で功を上げられず、父の介錯を務め首を切った山県昌満。心に深手を負い、若き頭領の重圧がのしかかる。だが馬鉄砲の腕を磨き、臣下の窮地を救った昌満は、赤備えの大将として復活。家康と、腹心井伊万千代を震え上らせる戦いを挑んでいく。権謀術数が渦巻く乱世で、最強の赤鬼たちは、いかなる光芒を放ったのか。鮮烈無比の傑作。