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本のある山旅 大森久雄 山と渓谷社

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本のある山旅 1,996年11月1日発行 山と渓谷社 定価1,800円(税別) 天城山を歩けば「伊豆の踊子」やブナ林の研究書を思い出し、丹沢を行けば、不破哲三「回想の山道」を思い出す。山と本をこよなく愛する著者による、両者を同時に語るエッセイ集。 ※自宅保管の中古本です。 ※パラフィン紙が掛けられていて大きな傷みはありません。 ※帯付きです。 以下は私の読後感想文 静かな登山が好きで、下山後や雨の日はゆっくり山の紀行文を読むのが好きな人にお薦めの一冊でした。 肩肘の張っていないナチュラルな文章で綴られています。 大きな山の話だけではなく、冬の低山の魅力が語られています。 関東近郊に住んでいて、冬の奥多摩や丹沢、道志、御坂、大菩薩連嶺などに出かける人には彼のこの紀行文に同感するのではないでしょうか。 著者 大森久雄 1933年東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。実業之日本社などで、登山・自然・旅関係の雑誌・書籍の編集に携わったのち、編集・執筆を中心に活動。著書に「本のある山旅」など。 「山に行くのに下駄を履いていくと言う時代があった。数十年前の丹沢のことだ。丹沢の沢をやる一群の人々ではやっていたという。」 下駄を履いて山を登るとは今では想像もつきません。 今の丹沢は多くの登山者で溢れ、特に表丹沢は笹原と木段、そして裸地化した斜面ばかりで些か興醒めですが、その昔は気持の良いブナ林と多くの高山植物で賑わっていたという。 沢山の我々登山者が無遠慮に踏み荒らしたのが一番の原因と彼は言っています。 もう一つこの本に教えて貰ったのは「馬には乗ってみよ 人には添うてみよ」という箴言です。 何事も経験してみなくては本当のところはわからないのだから、やりもしないで批判したり評価したりするべきではない ということらしいです。 大森氏は「馬には乗ってみよ 山には登ってみよ」とアレンジして書いています。 山を登りもせず好き嫌いして選ぶのはいいことではありません。百名山や高い山や遠くの山ばかりではなく、近くの低山含めどの山でも、山のことを評価する前に先ずは登ってみなさいということでしょうか。 セザンヌの有名な、サント・ヴィクトワール山の絵についても触れています。 彼は実際に登ってみたらしい。 この一冊はセザンヌの油絵に描かれている絵の具のような心が洗われる本でした。
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