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復刻版 岩波少年文庫 黒い手と金の心 ファビアーニ作 杉浦明平•安藤美紀夫共訳

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ぽんちゃん
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〈解説文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉 ★1992年第4刷発行。カバー無しタイプ。 ★本体=背ヤケ有り。三方にやや経年ヤケ、ごく薄     い点シミ有り。p243からp250ぐらい     まで、やや紙面に浮き有り。(画像にて     ご確認下さい。) ★★上記以外、特筆すべき難なく、製本も堅牢で、31年の経年に比して美品と存じます。★★  大昔、と言って良い1950年代刊行の岩波少年文庫から、是非とも復刻すべきと選ばれた30冊の中の一冊です。  挿絵、訳文共に古い!と若い読者の方は思われるかも知れませんが、人格形成の時期にこれは読んでおいた方が、という文学の価値は変わらないものなんです。  主人公は貧しい煙突掃除夫の少年カルロです。元々貧しい家庭の上(黒い兄弟を思い起こします)父も死去、やむ無く煙突掃除の出稼ぎに行くことになります。  父親の弟子だった青年トーニオ(父母の前では好青年を装っていた)に、母はくれぐれも宜しくと息子を託します。コイツがまた、卑怯で狡くて、凡そ正邪の判断力や道徳心が欠如した男です。  ことごとく少年に辛く当たります。(少年のパンやお金を取り上げたり、嫌な仕事をやらせたり、とんでも無い奴です。)その癖気が小さく、力も弱い小悪党。  オーストリアの圧制下にあった時代のイタリアが舞台なので、後半、様々な暴力に苦しむ人々が出て来ます。  親切なベルタお婆さんの家に寄った時、心尽くしのもてなしを受けて置きながら、圧政者に強奪されてお金が無いと知ると、トーニオは煙突掃除をしたがらず、陰で悪様に罵ります。  少年が進んで掃除したところ、タダ働きしたと、後から烈火の如く怒って背中を殴りつけたりするのです。  貧しいながらも真っ当な親の元で、愛情を受けて育った少年に比べ、トーニオ青年の生い立ちはもっとずっと辛いものだったのかもしれない、とも思うひねくれ具合です。  物語後半は、国の奪還を悲願とする革命軍にカルロが身を投じ、勝ち抜く話になって行きます。心優しく、病弱な伯爵令嬢ソフィアが物語に一片の気高さ、美しさを添えてくれます。    長期個人保管の古い本です。状態は上記★書きと、画像よりご判断下さい。  古い本にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。
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