2019年第6刷帯無しです。小口に僅かな汚れ、僅かな折れ、軽い研磨跡があります。それ以外は多少の使用感がありますが、概ね良好な状態です。よろしくお願いします。
永遠の「文系・理系」論争、ついに現れた基本書にして決定版!
「文系」と「理系」という学問上の区分けは、進路選択や就職など私たちの人生を大きく左右するのみならず、産業や国家のあり方とも密接に関わる枢要なものです。ところが現実には印象論にすぎないレッテル貼りが横行し、議論の妨げになるばかり。そこで本書ではそもそも文系と理系というカテゴリーがいつどのようにして生まれたのか、西欧における近代諸学問の成立や日本の近代化の過程にまで遡って確かめるところから始めます。その上で受験や就活、ジェンダー、研究の学際化といったアクチュアルな問題に深く分け入っていくことを目論みます。さあ本書から文系・理系をめぐる議論を一段上へと進めましょう。
著者略歴
科学史家。東京出身。東京大学大学院博士課程満期退学。博士(学術)。現在、名古屋大学大学院経済学研究科教授。単著『科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ』(名古屋大学出版会、2011年)は、科学史・社会史・思想史を横断する力作として第33回サントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞するなど高く評価された。
目次
第1章 文系と理系はいつどのように分かれたか?―欧米諸国の場合(中世の大学と学問観 ほか)
第2章 日本の近代化と文系・理系(東アジアにおける学問体系―「道」と「学」・「術」 ほか)
第3章 産業界と文系・理系(文理選択と新卒学生の就活 ほか)
第4章 ジェンダーと文系・理系(日本は進路選択の男女差が大きい国である ほか)
第5章 研究の「学際化」と文系・理系(文系・理系の区別は消えていくのか? ほか)
「文系と理系はなぜ分かれたのか」
隠岐 さや香
定価:¥1078
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