『ロブスター』
"The Lobster"
('15ギリシャ・仏・蘭・英・アイルランド)
最新作『哀れなるものたち』の公開で話題のヨルゴス・ランティモス監督!
その初の英語作品。カンヌで審査員賞を受賞した、不条理な設定ながら普遍的な愛の形を問う傑作です。
**********
家庭を持ち、子孫を残すことが義務付けられた近未来。妻に捨てられてしまった男デイヴィッドは街のルールに従い、はずれにあるホテルへと送られる。そこでは45日以内に自分の配偶者となる人を見つけなければならず、見つけられなかった場合は動物に姿を変えられてしまうという運命が待っていた。ホテルの支配人に、なりたい動物を聞かれた彼は"ロブスター"と応える。 他の参加者と共に配偶者となる人を見つけようとするがうまくいかず、独身者の暮らす森へと逃げ込む。森では独身者のリーダーが決めた「恋愛禁止」のルールがあったが、彼はそれを破り、独身者の一人である"近眼の女"と恋に落ちてしまう・・・・・
**********
別の動物に生まれ変われたらさぞ楽しかろうと想像したことがある人なら、これはそれを逆手にとった、カフカ的な不条理な設定のファンタジーだと気付きます。喜劇とも悲劇ともとれますが、コミカルな場面であっても終始誰かに監視されているような不穏な緊張感に包まれていて、どちらかと言うとホラーなサスペンス?ラブストーリー?で、独特の皮肉めいた世界が描かれております。
独身禁止と言われると誰も愛せず、恋愛禁止となると途端に誰かを好きになってしまう、という矛盾。そして恋人であるということは共通する負の部分(病気や障害や人格的欠陥などなど)を抱えていなくてはならないという設定も面白いです。役づくりのために増量し見事に"どこか冴えないおじさん"に仕上がったコリン・ファレル(驚!)の他、レイチェル・ワイズやレア・セドゥが出演。
ちなみにロブスターは脱皮を繰り返すことで不老不死と考えられているそうです。
**********
レンタル落ちDVDです。
市販のケースに入れ替えてますが、スレや色褪せ、管理シール痕、ディスクの細かいキズなど、使用感あります。再生確認済み。
**********
上映時のフライヤーおつけします。
ご不要の場合はコメント欄にて連絡ください。