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ひな祭り・段飾雛図・雛段飾り 渓斎英泉 画 真作 浮世絵 錦絵

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佐野屋喜兵衛版 文政後期~天保期(1824~1844)頃 岩月人形博物館にあるものよりも上段の絵図が多い。 江戸東京博物館にあるものは大黒屋弥助版。 それ以外の所蔵確認はできていない。 色味は良いが上側一枚に虫食い、二枚とも折り目、シワ、背面には裏張の残りなど有。写真は説明に含まれます。 約36.6 x 約24.6 cm 約37 x 約24.7 cm イギリスで発見し、そのコレクターから購入。 ひな祭りの期限は今から約1,000年前の平安時代にまで遡る。 当時は三月の初めの巳の日に、上巳の節句として、無益息災を願う祓いの行事をしていた。 陰陽師を呼んで天地の神に祈り、食べ物を供え、紙で作った人形に自身の災厄を託して川や海に流したそうです。 また当時の上流の少女たちの間では、”ひいな祭り”というものが行われ、それらは紙で作った人形や御殿や身の回りの道具をまねた玩具(今でいうドールハウスのような)で遊ばれていたそうです。 そのことは源氏物語や枕草子にみ見られるそうです。 長い年月の間に、こうした行事と遊びが融合して現在のような華やかな女性のお祭りになったのは、戦国時代の終わった江戸時代以降だそうです。 江戸中期には女性たちばかりでなく、女の赤ちゃんを祝う初節句の風習も生まれ、ひな祭りは盛んになっていきました。 この浮世絵には、当時の雛段飾りが分かる歴史的価値もあります。五段飾りで内裏雛やお供の随身、五人の女性による囃子方のほか、縁起のよい図案として鯛を抱えた恵比寿、猿のお面や鈴を手にして猿曳(さるひき)を思わせる装いの子ども、段飾りの下には御伽(おとぎ)犬(犬張り子)が見られます。御伽犬は、室町時代にはすでに貴族階級の嫁入り道具の一つだった。安産を祈るために産室に飾られ、江戸時代には庶民の間で安産と子どもの健康を祈るものとなり、玩具として定着したそうです。 当時は誰しも雛段を飾れる境遇ではなかったことから、その代わりにこの浮世絵を飾った家庭もあったように思われます。寧ろ、そのことを目的としていたのかもしれません。 元は無益息災や女性をのお祭りであったひな祭り。 縁起物として額装のうえ贈答することも、家宝として年に一度飾ることも良いでしょう。とても希少な浮世絵になります。 ※ 購入後の対応はいたしかねます。
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