舗道に反射する光に夏の予感がして早速ボサ・ノヴァが聴きたくなったなら、まずは、今年一挙にお手頃価格で再発される、リサの1991~97年の旧作から揃えてみては? “みんなのうた”でやってた「太陽の子供達」が収録されてる『セレナータ・カリオカ』、ワインのCMでも流れてた「クレア」が入ってる『ミニーナ』。カエターノ・ヴェローゾ、ヴィニシウス・ジ・モライス、エウミール・デオダートと並ぶ選曲が気になる『リオ・ボッサ』。全曲がジョアン・ドナートによる『サウダージ』なんてのもあるし。……まぁ、どれを取ってもハズレはないのでご安心を。カタく考えないで、クレモンティーヌとかと一緒に日常に取り入れてみて。きっと、まっさらに透けるコットン生地みたいなリサのやわらかい声が、ぼーっとしたい時間にフィットするから。ホーンやパーカスが活き活きしている、ソフトなサンバ、ブラジルのリズム。一気に空気が輝きだすのを感じるはず。 (江藤美夜) --- 2000年06月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
通算3作目に当たる本作は、前2作同様ブラジル・ミュージシャン、アレンジャーを起用してのブラジル録音。「クレア」が、同名ワインのCMソングとしてヒットしたのも記憶に新しい。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
ブラジルのサンパウロで生まれ、日本人初のボサノヴァシンガーとして高い評価を得ている小野リサ。89年『カトピリ』、89年『ナナン』をMIDIからリリース、そのユニークな才能と魅力で多くのファンを獲得した。
本作は、彼女の移籍第1弾だ。前2作同様、本場ブラジルのミュージシャン、アレンジャーを起用して、リオ・デ・ジャネイロで録音された。得意のボサノヴァを中心に、サンバ、ショーロ、ジャズなどを織りまぜ、前2作をしのぐ、バラエティに富んだ内容になっている。聴いていると、うららかな気分にひたれる1枚だ。(池端まゆ)
1オ・サンバ
2クレア
3グルマリ
4話の迷路
5ホーダ・ジ・ショーロ
6ユール・ネヴァー・ノウ
7オ・コルソ
8失われた王国
9パラ・コン・イッソ
10リオ、海の花
11オリシャ
12カルナヴァル
13カンセーラ