残暑セール！わたなべまさこ「花の館」「カメリア館」(集英社「りぼん」増刊号)

「花の館」は昭和40年７月号～41年７月号 「カメリア館」は38年１月号～10月号 それぞれ「りぼん」に連載された わたなべまさこの初期の代表作 それぞれ総集編「前編」が掲載された 昭和42年お正月増刊号 ある漫画家のあしあと(文・絵わたなべまさこ) 読切り漫画　むれあきこ「あつい涙」 映画物語「おしゃれ泥棒」オードリーヘプバーン 三大歌手(橋幸夫/舟木一夫/西郷輝彦)に30の質問 などが併録 状態の悪いお品で カラーの口絵(シールなどがあったようです)は 残っておらず 表紙・背表紙・裏表紙は 以前の持ち主がテープで補修し 変色やテープ剥がれ、ホチキス外れが出て 一部本体から分離している部分があります １か所書き込みもあります 写真19・20をご参照ください 本文は印刷インキの裏写りもなく状態は良好 「花の館」はこの総集編のほか 若木書房から単行本が出版されましたが いずれも少し本誌掲載時とは異なります ６年前に河出書房新社が刊行した 「わたなべまさこ名作コレクション ～花と洋館とファッションと」で復刻されたので 読み比べるのも興味深いかと わたなべまさこは昭和27年 バーネット原作「小公女」でデビュー 若木書房から「涙の讃美歌」など 多くの単行本を執筆し 昭和32年に光文社「少女」で雑誌デビュー 「山のこだまの物語」などを次々に執筆 同年、集英社「少女ブック」で「山びこ少女」 講談社「なかよし」で「天使のひとみ」 の連載開始 若木書房「泉」「こだま」にも次々に連載を執筆 「少女ブック」に「しあわせの鐘」 「みどりの真珠」「白馬の少女」など連載 一時期は２作同時連載という活躍で 「りぼん」に「おかあさま」 小学舘の学年誌に「しらゆきちゃん」 「さくらちゃん」を連載します 「少女ブック」連載「ミミとナナ」は 同誌休刊に伴い創刊された「マーガレット」に 引き継がれ、看板作家として 「さくら子すみれ子」「はだしのプリンセス」 など数えきれぬ人気作を経て 代表作「ガラスの城」に至ります また講談社「少女フレンド」連載の 「聖ロザリンド」で新境地を開き 小学舘「少女コミック」連載「シャンデリア」 秋田書店「プリンセス」連載「天使の挽歌」 などを経てレディースコミックに場を移し 「悪女シリーズ」などを生み続けています 昭和少女マンガファンのかた いかがでしょうか