「プリミティヴへの情熱 中国・女性・映画」
レイ・チョウ / 本橋哲也 / 吉原ゆかり
定価: ¥ 2800
#レイ・チョウ #本橋哲也 #吉原ゆかり #本 #社会/民族・風習
“女性”や“アジア”をプリミティヴ(原始的で本源的な存在)として見る人類学的・植民地主義的視線。それに対する最もラジカルな対抗戦略は、自らを視線の対象として晒す「新しい民族誌」としての現代中国映画である。「文化翻訳」「サバルタン」などの最先端理論を批判的に検討しつつグローバルな権力構造を解析する文化研究の自眉。
目次
第1部 視覚、近代、そして原初への情熱
第2部 現代中国の映画(古井戸を掘ること―社会的幻想という労働;古の大地は黙して語らず―音楽、映画制作と新中国映画における社会変化の概念;男性的ナルシシズムと国民文化―陳凱歌『子供たちの王様』における主体性;表層の力―張芸謀の映画における挑発と反抗)
第3部 民族誌としての映画、もしくは、ポストコロニアル世界における文化間の翻訳