石持浅海　小説　まとめ売り

「耳をふさいで夜を走る」 並木直俊は、決意した。三人の人間を殺す。完璧な準備を整え、自らには一切の嫌疑がかからないような殺害計画で。標的は、若き美女たちである。「破滅」を避けるためには、彼女たちを殺すしかない!!　しかし、計画に気づいたと思われる人物がそれを阻止しようと動いたことによって、事態は思わぬ方向に……。 「月の扉」 那覇空港で、乗客２４０名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループの要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変――。 「扉は閉ざされたまま」 大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえたが、、開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった…。 「君の望む死に方」 余命6ヶ月。ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。日向には、梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を犯人にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性の恐るべき推理が計画を狂わせ始めた。 「水の迷宮」 三年前に不慮の死を遂げた水族館職員の命日に、事件は起きた。羽田国際環境水族館に届いた一通のメールは、展示生物への攻撃を予告するものだった。姿なき犯人の狙いは何か。すべての謎が解き明かされたとき、胸を打つ感動があなたを襲う。 「セリヌンティウスの舟」 大時化の海の遭難事故によって、信頼の強い絆で結ばれた六人の仲間。そのなかの一人、米村美月が自殺した。遺された五人は、彼女の自殺に不自然な点を見つけ、美月の死に隠された謎について、推理を始める。 お互いを信じ抜くことを、たったひとつのルールとして。 「ガーディアン」 幼時に父を亡くした勅使河原冴は、ずっと不思議な力に護られていた。冴が「ガーディアン」と呼ぶその力は、彼女の危険を回避するためだけに発動する。突発的な事故ならバリアーとして。悪意を持った攻撃にはより激しく。では、彼女に殺意を抱いた相手には？ #石持浅海 #石持_浅海 #本 #日本文学／小説・物語