「ジャーナリストという仕事」
斎藤 貴男
定価: ¥ 840
著者の斎藤貴男さんは、「反骨のジャーナリスト」として、多岐にわたるテーマについて取材し、骨太の発信を続けています。この本では、斎藤さんが自らの体験を振り返りながら、ジャーナリズムとは何か、どうあるべきか、などを熱く語ります。いわば、斎藤さんによる〈体験的ジャーナリズム論〉です。
斎藤さんは、業界新聞の記者として自らのキャリアをスタートさせました。「世の中のため」「弱者のため」といった大志を抱いて記者となったわけでなく、「なんとなくカッコいいから」といった憧れも大きかったといいます。しかし、そんな斎藤さんが、その後、週刊誌記者となり、そしてフリージャーナリストとなっていく過程で、メディアのあり方、ジャーナリズムの役割などに真剣に向き合うことになります。誰の視点に立って何を伝えるか。悩んだり、傷ついたり、葛藤しながら、ジャーナリストのすべきことを追求していきます。
メディアなどの職に就くことを目指す人たちだけでなく、日々のニュースをどう見るか、といったメディア・リテラシーを養う本としても役に立つことと思います。また、仕事を通して、社会や自分と真剣に向き合った斎藤さんの体験は、仕事の本質を考えるうえでも、大いに示唆を与えてくれると期待しています。
【目次】
1 ジャーナリストって何だろう?
2 取材のイロハ―新聞の世界に飛び込んで
3 「なんでも取材してやろう」―週刊誌記者の世界へ
4 誰の視点に立つか―フリーであることの意味
5 価値判断が問われる―留学と『機会不平等』をめぐって
6 岐路に立つジャーナリズム
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