リパッティ／グリーグ＆シューマン:ピアノ協奏曲

①グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 op.16 ②シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op.54 ディヌ・リパッティ(ピアノ) 指揮:アルチェオ・ガリエラ ① 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン ② フィルハーモニア管弦楽団①② 録音:1947年①、1948年② 33歳という若年での早世がいまだに惜しまれているリパッティ。その録音は決して多くなく、特に正規のスタジオ録音はごくわずかです。このグリーグとシューマン、そしてバッハ、モーツァルト、ショパンはその代表的なものです。いずれもリパッティならではのかけがえのない輝きを放っています。2017年刊行の名曲名盤500で、①は第1位、②は第2位に選定されています。不滅の名盤1000にも選定されています。70年以上前のモノラル録音がこのように評価を受け続けるのは驚異的です。録音は古く音質は良くないですが、それを超越した魅力が確かに感じられる演奏です。澄み切ったタッチやみずみずしい感性、作品の持つロマンティックな旋律美が豊かに表現されています。 こんなにピュアな美しいピアノの音を私は知らない。半世紀も前のモノラル録音なのに、何でそうまで感じさせてくれるのか。「美しいものは、余計なことは考えず、ただただ美しく演奏すべし！」そんなメッセージが発せられているように感じる。これほどピアノを美しく鳴らすピアニストはもう現れまい。この2曲のこれほどの美演も、もう現れまい。どれほどの才能、どれほどの録音技術でも到達し得ない“神秘的な”何かをこのアルバムは持っている。 両曲の演奏ともに大変優れているが、特に素晴らしいのはシューマン。リパッティによる本演奏には、シューマンのピアノ曲演奏に必要不可欠のファンタジーの飛翔のようなものや、加えて豊かな詩情、そしてこのピアニスト一流の独特の洒落た味わいが満ち溢れている。曲の核心に鋭く切り込んでいくような彫りの深さ、そして、何よりも忍び寄る死に必死で贖おうとする緊迫感や気迫が滲み出ているとさえ言える。命がけの渾身の情熱の凄さは、我々聴き手の肺腑を打つのに十分な圧巻の迫力を誇っている。 国内盤、帯付き、盤面傷無し 8 帯に赤丸記入あり ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10枚以上は全品150円引き