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チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル/シューマン:交響曲第3番&第4番

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シューマン ①交響曲第3番変ホ長調「ライン」作品97 ②交響曲第4番ニ短調作品120 指揮:セルジュ・チェリビダッケ ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1988年、1986年 ライヴ 大河のごとく悠々と流れるようなスケールの大きい名演2曲です。 交響曲第3番はトータル40分と遅めのテンポですが極端というわけではありません。基本的には重量級のアプローチをみせるものの、第1楽章や第5楽章ではかなり運動的な面をみせ、たいへん旋律的で、ユニークなスケルツォでは幅広く大きな流れをつくりあげます。一方、第3楽章では内向性の強い音楽にふさわしい濃やかな表情をつけ、第4楽章では字義どおりの極限の意味で、荘重きわまりないファンファーレを鳴り響かせるのです。名演の少ない《ライン》で、この演奏が位置付けられるポジションは相当高度なレヴェルと言え、管弦楽法への緻密なアプローチが、通常、評されるような、音響的不満をものの見事に解決しているのも嬉しいところ。透明度高いオケの響きに魅了される演奏です。  第4番は両端楽章の反復無しで、31分ですから遅い方ですが、極端なものではなく、寧ろ通常のテンポ・ベースでメリハリが大きくついたものとみるべきでしょう。演奏は、冒頭からとにかく美しいもので、深沈とした序奏部にはシューマネスク(死語?)な幻想的情感が感じられ、主部に入っても、途端に張り切るような愚挙には陥りません。序奏と主部という区分ではなく、共通の素材を用いた有機体として捉えた結果なのでしょう。第2楽章も、通常の田舎くさい雰囲気の漂うアプローチとは次元が異なりますが、何と言ってもすごいのは後半の2楽章。特に第4楽章序奏部はひたすら美しさを追及した凄い演奏で、これほど精妙な美を湛えながら、なおかつ悲劇的に盛り上がるアプローチには驚くほかなく、ここを聴くだけでも、このCDには価値があると言って差し支えないでしょう。力感みなぎる主部は力強く意志的な演奏によってどんどん高揚してゆき、コーダの大円団ではフルトヴェングラーの音楽を彷彿とさせる燃焼をみせてくれます。両曲共にたいへん素晴らしい演奏です。 初期輸入盤、盤面傷無し *まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10枚以上は全品150円引き
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