●さよなら絶望先生⑫自虐オチと社会風刺が蔓延凄まじいカオス炸裂▼しみダメージあり

●さよなら絶望先生⑫第12集 (少年マガジンコミックス) 久米田 康治 (著)‏ 出版社 : ‎ 講談社 (2008年02月15日初版) Comicサイズ ‏ : ‎ 17.2×11.9×1.1cm。160ページ。 ●【あらすじ紹介】 ●凄まじいクオリティ＆カオスっぷりが炸裂している⑫巻！ 今巻でも彼のひねくれっぷりとキレのあるネタがしっかり息づいている。 おまけページでのやっかみっぷりも非常に凄い。 毎回テーマを用意し、それに対しての掘り下げで話を進めていくスタイルになってから久しいが、この巻では久々にキャラ主体でのストーリー展開。 具体的に言うと第百十二話の音無芽留の回が特に。彼女は作者ですら扱いつらいと明言してたが、いよいよこの巻で面白さを前面に出し活躍する展開になった。個人的に好きなキャラだったので嬉しいし、展開的にも面白い。彼女の父親も新キャラとして登場、あまりの過保護っぷりに舌を巻いた。大きすぎるブラジャーをつけてみたりと可愛い部分が前面に出ている。しかも子供扱いされたり、臼井くんにいたずらされそうになったりロリキャラとしても活躍する羽目となった。と、新たな部分も垣間見れて満足。 ●おまけページも安定して面白い。ここ最近とみに多くなっている「畑くんとの確執」は思わず笑ったし、太陽の戦士ポカポカについての記述や南国アイスネタも相変わらずあったり。 最後に、あれのせいで入手困難になった増刊の外伝に対するセルフツッコミ３ページで締められている。 １話完結ギャグマンガとしては現在最高水準 ●掲載誌が変わっても、前作「勝手に改蔵」後半からの社会に鋭く切り込んだ風刺ギャグは変わりません。作者も自虐的におっしゃる「オチてない」ところも、単行本ではすべての回にオチのページが追加されてます。 現在の社会風俗・流行・常識・芸能などに「ちょっと、おかしくね？」とモヤモヤした疑問やイライラがある方は、溜飲が下がるやも。 ●【中古本ダメージなど】 ▼紙質の経年劣化による焼け変色と保管場所"積んどく保管が長く、悪かったせいか本編の天地側面(小口面)、ならびに誌面ページ余白ふち回りを中心に褐色焼けとぽちぽちシミ発生ダメージが見受けられます。通読に支障はありませんが、外観汚れをきにされるかたにはNGかと...。 ★写真１～５枚目ほか、誌面写真参照ください。