「エリック・ドルフィー・アット・ザ・ファイヴ・スポットVol.1+1」
エリック・ドルフィー
ジャズ・バスクラ・アルトCD
エリック・ドルフィーはオーソドックスなビッグバンド出身ながら、後年独特の楽想をもったオリジナル曲を引っさげ、ジャズシーンに大きな衝撃を与えるアルトサックス奏者として注目を集めることとなる。その彼の数少ないリーダー作のうち、代表作といわれている名演がこのアルバムに収められている。
ほんの短い期間しか存在しなかった、トランペットのプッカー・リトル。本作は彼との双頭バンドによる、1961年7月16日「ファイブ・スポット」での歴史的録音。演奏の枠組みはオーソドックスなハードバップスタイルだが、うねるような独特のフレーズで挑発するドルフィーがすばらしい。また、プッカー・リトル、サイドマンのマル・ウオルドロンも最上の演奏を行っており、夭逝の天才といわれたドルフィーの才能を知るに最適の作品だ。火の出るような伝説的演奏を繰り広げる二人をサポートするマル・ウォルドロンの存在も見逃せないところ。1961年、米国のPrestige からオリジナルLP・リリース。本盤は、1997年ビクターエンタテインメントからリリースの国内盤。
Alto Saxophone, Bass Clarinet – Eric Dolphy
Trumpet – Booker Little
Piano – Mal Waldron
Bass – Richard Davis
Drums – Ed Blackwell
1.Fire Waltz 13:35
2.Bee Vamp 12:23
3.The Prophet 21:17
4.Bee Vamp (alternate take) 9:26
jazz・CD・0710