モーツァルト
①ピアノ三重奏曲 変ロ長調 K.502(第3番)
②ピアノ三重奏曲 ト長調 K.496(第2番)
③ピアノ三重奏曲 変ロ長調 K.254(ディヴェルティメント)(第1番)
マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)
ジャン・ワン(チェロ)
録音:1994年1月、1995年4月 ミュンヘン&ベルリン
ピリス&デュメイの理想的なデュオにジャン・ワンを加えた黄金のトリオによるブラームスに続く第2弾。卓越した個性が一体となり、全ての瞬間に音楽が息づく、新鮮で魅力溢れるアンサンブルを聴かせてくれます。
流石としかいいようがない。ピリスのキラキラ転がるピアノ、デュメイの表情豊かなヴァイオリン、しっかりした存在感を見せるワンのチェロ。名手が組むと隠れた小品であったこれらの曲がここまでスケールと多彩さを持つのかと驚く。ピアノの自由自在でャーミングな音に対するデュメイの積極果敢なアプローチは丁々発止という感じでスリルと面白さ満載。作品が想定する音楽を超えているように感じる。ヴァイオリンが雄弁であり、10年早い20歳の第1番などこの演奏では後期の曲に比し未熟に感じさせないというのも凄い。
K.502は、モーツァルトの生後間もない三男が亡くなった直後の作品であるにもかかわらず、悲しみの影は全く感じられない。しかし、第2楽章ラルゲットにじっくり耳を傾けると、どこか祈りのような表情にきこえてくる。モーツァルトにしか絶対に書けない、ひたすらピュアで美しい音。いつ聴いても心洗われる。ピリスたちの演奏は、透明感としなやかさを持ちながら、しかも温かさを感じさせてくれる。ピリスがやや目立つような気もするが、決して出しゃばっているわけではない。これは、この曲が、少しばかりピアノ協奏曲風に書かれているせいかもしれない。素敵な音楽の、素敵な名盤だと思う。そして、今日もこの音楽が私の心に沁みる。
国内盤【廃盤】盤面傷無し 16
帯付(プラケースに貼り付け、背部分少し色褪せ)
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