フォンタマーラ
シローネ / 齋藤ゆかり
光文社古典新訳文庫
定価: ¥ 1100+税
#シローネ #齋藤ゆかり #本 #外国文学/小説・物語
舞台はイタリア中部の寒村フォンタマーラ。村民たちが代々管理、利用していた水が、ある日を境に政府と結託した有力実業家によって奪われてしまう。ファシスト集団による横暴に抵抗をつづける村民たち。彼らが最後にとった手段は……。反ファシズムのベストセラー、70年ぶりの新訳。
第五回須賀敦子翻訳賞受賞(イタリア文化会館)
イニャツィオ・シローネ Ignazio Silone
[ 1900 - 1978 ]
イタリアの作家。10代で社会主義運動に入り、1921年のイタリア共産党創立には若手幹部として参加。ファシズム政権の確立後は地下活動に入る。'30年以降は亡命先スイスで文学活動に専念。'44年に帰国。戦後は、憲法制定議会議員、社会党機関紙「アヴァンティ!」や文化総合誌「現代」の編集長を務めた。'69年エルサレム賞受賞。'78年8月療養先のジュネーヴで没。主著に『フォンタマーラ』、『葡萄酒とパン』、『独裁者の学校』、『雪の下の種』、『非常口』など。
[訳者] 齋藤ゆかり Saito Yukari
東京生まれ。学習院大学人文科学哲学専攻修士課程修了。1984年イタリア政府給費生として留学。2004年~'18年ピサ大学語学センター日本語担当講師。著書に『風は国境を知らない』、Viaggio nella lingua giapponese: Una bussola per gli italiani、主な訳書に『亡命家族の肖像』(マニャーニ)、『葡萄酒とパン』(シローネ)、『人間の義務について』(マッツィーニ)、また、イタリア語でシローネの研究書やヒロシマ・ナガサキ被爆証言集などを監修。
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