鉛入り桑の木造りの文鎮
本体 24×180×25mm
209g
共箱 50×203×47mm
箱書 「桑造鉛入文鎮」
箱裏 「山根寛斎作」朱方印「寛齋」
山根寛斎(1933-2010)は、日本伝統工芸展を舞台に活躍した木工芸家。
1948(昭和23)年、手先の器用な寛斎は、井伏鱒二の勧めで指物師に弟子入りし、鱒二から寛斎の号を受けた。はじめ、修竹軒玉翁に茶道具の制作法を学んだ寛斎は、その後、大野昭和齋(重要無形文化財保持者)に師事。日本伝統工芸展や広島県美展などで数多くの賞を受賞、広島県を活動の拠点としながら活躍した。1988(昭和63)年には、ドイツ・ハノーバー市へ文化交流のため、茶道具を寄贈するなど、海外へ日本の木工芸を紹介した。